前ページより・・・



 合気拳法の講習ですから、実際にご説明を頂き、型を直して頂いたり、相手を

置いて対練などをして、最後に、「では、当て身の基礎の基礎をやりましょう。」

と、「当て身」を見せて頂く事となりました。

 では、相手は誰にしようかという話になって、「空手をやっているし、若いから。」

と、他の参加者の方々が推して下さり、筆者が受けさせて頂く事となり、準備を

始めました。



 参加者の方々が後ろから支えてくださり、さらに、お腹にまんが週刊誌の様な雑誌を

二冊ほどあてて、とにかく全力で身構えました。

 トンっと突いて頂いたのですが、これまで受けた事のない感覚で、それまで受けて来た

突きは、、まさに「ハンマーで殴られる」様に、お腹全体に鈍い衝撃を受けるものでした

が、「当て身」では、お腹の一点から腰部の一点に向けて、まるで反応できないレーザー

の様なものが貫く感覚で、瞬間、「これ以上深く突かれたら危ない」と感じながら、全く

反応できないまま、後方に倒れました。「痛い」「鈍痛」「衝撃」ではなく、まさに、「貫かれ

る」感覚でした。



 その後、拳の握り方、腕の力を使う方法などご教授頂きましたが、そのときは、

「力を抜くほどよい。」というお言葉の意味が、筆者にはまったく理解出来ないで、ただ

ただ、不思議なばかりでした。

 「今度、練習を見に来たらどうか」というお言葉を頼りに、後日あらためてお伺いして、

入門させて頂き、それから、昭和61年末に一度中断するまでの、初期の修行が始まり

ました。



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